2023年介護業界の採用トレンドとニーズ
現代の介護業界は変化の渦中にあります。特に2023年は、大手事業者の他店舗展開が進み、これが地域密着型の事業所に大きな影響を及ぼしています。特に、大手事業者の給与表記が高額である場合、近隣の小規模な施設は採用がより困難になってきます。
また、過去には一部の地方において「新聞チラシ」での採用が通用していましたが、現在は反響を得る事がかなり困難となり、新しい手法への変化が求められています。”昔の方法を変えずに現状維持を図る”ことは、結果としてビジネスモデルの退化に繋がる恐れがあります。
質の高い求職者を引きつけるための方法
良質な求職者の獲得は、介護事業の発展において欠かせない要素です。 このため、自社採用サイトの強化がより一層重要となってきています。介護求職者はスカウトが増え、選ぶ側としての立場が強まっているため、彼らの心を鷲づかみにできる採用サイト作成が必要です。ただの情報提供だけではなく、比較・検討される中でナンバー1として選ばれるサイト構築が求められています。
採用プロセスの最適化と効率化のコツ
良い採用結果を得るためには、採用プロセスそのものの見直しが不可欠です。 求職者は”お客様”と同等と認識し、電話応対や面接時の態度において他社を上回るクオリティが必要です。「面接をして人材を見極める」的な古いスタイルの面接では、応募があっても採用に繋がりにくくなります。
また、施設の雰囲気も大きな影響を与えます。求職者は「面接のときだけの良い雰囲気」を見透かします。日常の挨拶や整理整頓、5Sの徹底などが、良質な採用に繋がります。この点を意識することで、求職者が施設を訪れた際の第一印象を良くすることができます。
常に採用経費の削減を意識する
介護事業経営における採用経費は、大きな負担となることが多いです。 人材紹介や派遣にかかる費用は、経営に大きな影響を及ぼします。近年の水光熱費の上昇と合わせて、コスト削減が求められる状況です。良質な人材を1円でも安く採用するための策を常に考え、最適な方法を追求する必要があります。
まとめ: 介護業界における採用戦略は、日々の変化とともにアップデートが必要です。質の高い採用を実現するための新たな戦略を採用し、事業の発展を目指しましょう。
詳細についてご興味があればお気軽にお問い合わせ下さい。
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介護経営総合研究所 代表 五十嵐太郎
名古屋大学経済学部を卒業後、株式会社リクルートにてブライダルマーケットの営業、マーケティングに従事。
その後、民間介護会社、社会福祉法人にて大規模な経営改善を実現。2021年4月介護経営総合研究所を創業。
改善実績:離職率5割削減、採用単価3万円、人材紹介・人材派遣0、人材紹介会社費用の9割減、利益率4倍等。