case study
事例紹介

2023.07.28
福祉用具
 

介護ベッドレンタルの秘訣!自費レンタルから保険利用までの完全解説

介護ベッドレンタルの料金のリアル

介護ベッドのレンタル料金は月額約1万円から3万円とされていますが、これは介護保険を利用しない場合の一般的な金額です。実際には、介護認定非該当の方や軽度の方でも、格安で介護ベッドを貸してくれる事業所がほとんどであり、非該当の方でも2000円程度で貸し出しを行っています。ただし、これは介護ベッドの基本的なレンタルであり、エアーマットなどの特殊な機能を選ぶことはできません。そのため、他人が使ったものを借りるのに抵抗があるという方や、特殊な機能が必要な方以外は、ほとんどの方がレンタルを選ぶのが一般的です。ベッドの種類や機能、レンタル会社により料金は変動します。高機能型のベッドは料金が高くなります。利用者の必要性や予算に応じて選択することが重要です。

介護ベッドの購入とレンタルの比較

介護ベッドの購入は20万円から50万円程度ですが、所有後の処分や移動の手間が発生します。レンタルは月額1万円から3万円(実質は2,000円前後)で、使用後の返却が可能であり、故障時の対応もあります。使用期間が短ければレンタル、長ければ購入が経済的に有利です。

介護ベッドのレンタルと介護保険

介護保険を利用すれば、介護ベッドのレンタル費用を大幅に抑えることが可能です。要介護認定を受けている方は、介護保険を利用して介護ベッドのレンタルが可能ですが、自己負担が1割〜3割発生します。また、高機能型のベッドの一部機能は保険適用外となり自費負担となることもあります。

介護保険の活用方法と特例

要支援1・2や要介護1の方でも市町村に理由書やケアプランを提出すると、介護保険として認められることもあります。特に、癌末期の方などは亡くなる1ヶ月前までは動けることが多く、介護認定が軽度に出てしまうことも多いため、今後の状態を予測し申請して認めてもらうこともあります。詳細な費用や手続きについては、各自治体の窓口や介護支援専門員(ケアマネージャー)にご相談ください。ケアマネージャーは、介護保険の利用方法や、自身の状況に最適な介護サービスの選択など、介護に関する様々な相談に応じてくれます。また、自治体によっては、介護保険の利用方法について説明するパンフレットやウェブサイトを提供している場合もありますので、それらの情報も活用しましょう。

 

 介護ベッドの選び方

介護ベッド選びは、使用者の快適さと安全性が最優先です。次の項目に注意しながら、最適な介護ベッドを選びましょう。

 1.ベッドの大きさ選び

ベッドの大きさを選ぶ 介護ベッドの大きさは、使用者の体型や動き範囲、設置する部屋の広さなどを考慮して選びます。大きすぎると場所を取りすぎ、逆に小さすぎると使用者が窮屈に感じる可能性があります。快適なスペースを確保することが大切です。

 2.マットレスの硬さ選び

マットレスの硬さを選ぶ 介護ベッドに必要なもう一つの重要な要素はマットレスです。長時間横になることが多い使用者にとって、マットレスの硬さは大切な要素となります。体圧分散機能があるマットレスを選ぶことで、褥瘡(じょくそう)などの皮膚トラブルを防げます。

3.リクライニング機能のチェック

リクライニング機能をチェック 介護ベッドには多くの機能がありますが、その中でもリクライニング機能は特に重要です。この機能があると、座位や半座位を取る際に便利です。ただし、この機能があるとレンタル料金が高くなることもあるので、必要性をよく考えて選択しましょう。

4.高さ調節機能のチェック

高さ調節機能をチェック 高さ調節機能は、介護者が使用者の身体の世話をする際に重要な機能です。ベッドの高さを調節できると、転倒のリスクを減らすことができ、介護者の負担も軽減します。

5.サイドレール・手すりのチェック

サイドレールや手すりがあるかチェック サイドレールや手すりは、使用者の安全性を確保するために重要な要素です。ベッドからの転落を防いだり、使用者が自分で体位を変える際に支援する役割があります。

6.手元スイッチの操作性チェック

手元のスイッチの操作性をチェック 最後に、ベッドの機能を操作するためのスイッチは、使用者が自分で簡単に操作できる位置にあることが重要です。また、ボタンの大きさや押しやすさもチェックしましょう。

以上のポイントを踏まえ、使用者のニーズに最も合った介護ベッドを選ぶことが大切です。ベッド選びは、使用者の生活の質(QOL)を大きく左右するため、慎重に行うことが重要となります。

介護ベッドの種類とその特徴

介護ベッドは、その機能によって大きく5つの種類に分けられます。それぞれのベッドは、利用者の身体状況や生活環境に合わせて選ぶことが重要です。ここでは、それぞれの種類の介護ベッドとその特徴について詳しく説明します。

1.昇降1モーターベッド

このタイプのベッドは、ベッド全体の高さを調節できる機能を持っています。これにより、ベッドからの出入りを容易にしたり、介護者が楽な姿勢で介護できるようにすることが可能です。特に、膝や腰に負担を感じる方にとっては、ベッドの高さを調節することで、安全かつ快適にベッドを利用することができます。

2.背上げ1モーターベッド

背もたれ部分の角度を調節できる機能を持つベッドです。食事や読書など、上体を起こす必要がある場面で役立ちます。また、呼吸が苦しいと感じる方や、長時間横になることが難しい方にとっても、背もたれの角度を調節することで快適に過ごすことが可能となります。

3.背上げ・脚上げ2モーターベッド

背もたれと脚部分の角度をそれぞれ独立して調節できるベッドです。寝返りが難しい方や、足を高くして安静にしたい方に適しています。また、血行促進やむくみの軽減など、健康管理の観点からもこの機能は有用です。

4.背上げ・昇降2モーターベッド

背もたれの角度とベッド全体の高さを調節できるベッドです。多機能でありながら操作がシンプルなため、初めての方でも扱いやすいです。また、ベッドの高さと背もたれの角度を同時に調節することで、より多様な生活シーンに対応可能です。

5.背上げ・脚上げ・昇降3モーターベッド

背もたれと脚部分の角度、ベッド全体の高さをそれぞれ独立して調節できるベッドです。最も多機能で、利用者の様々なニーズに対応可能です。これらの機能を活用することで、利用者の生活の質を大きく向上させることが可能となります。

介護ベッドのレンタルと購入は専門家へ

介護ベッドのレンタルと購入についての選択は、多くの要素を考慮する必要があります。そのため、以下の専門家や関係者に相談することが適しています。

1.医療・介護専門家

利用者の健康状態や介護の必要度を評価し、最適な介護ベッドのタイプを推奨することができます。また、利用者の状態が変化した場合の対応策も提案できます。

2.ソーシャルワーカー、ケアマネジャー

利用者の生活状況や経済状況を考慮に入れ、レンタルと購入のどちらが適しているかをアドバイスすることができます。また、公的な補助金やサービスについての情報提供も行います。

3.介護ベッドの販売・レンタル業者

ベッドの種類、価格、メンテナンスの内容など、具体的な商品情報を提供します。また、自宅の環境に合わせたベッドの選択や設置方法についてもアドバイスします。

4.家族や介護者

利用者の日常生活の様子やニーズを最もよく理解しているため、具体的な要求や懸念事項を共有することができます。

これらの専門家や関係者との相談を通じて、利用者のニーズに最も適した介護ベッドの選択を行うことができます。

最後に、介護ベッドのレンタルは、使用者の生活を大いに支える重要な選択です。その選択をする際には、使用者のニーズと予算を考慮し、最適なベッドを選ぶことが大切です。そして、その選択を通じて、使用者が安心して生活できる環境を整えることが最も重要なのです。

 

この記事があなたの問題解決の一助となれば幸いです。
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