case study
事例紹介

2026.01.05
採用
 
施設運営
 
介護事業
 
News
 

2026年の年頭にあたり、皆様にご挨拶申し上げます。

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

2026年の年頭にあたり、皆様にご挨拶申し上げます。

本年も、介護経営に携わる皆様にとって、変革と飛躍の年となりますよう心よりお祈り申し上げます。

さて、新たな一年の始まりに際し、昨年の振り返りと、これから私たちが向かうべき2026年の展望について、少し踏み込んだお話をさせていただきたいと思います。「経営の舵取り」という視点で、今の介護業界をどう読み解くか。私の視点が、皆様の戦略の一助となれば幸いです。

2025年の総括:採用市場の「二極化」が決定的になった年

昨年、2025年を振り返りますと、介護業界を取り巻く「採用の難易度」は、一段階も二段階もギアが上がったかのように、一気に難化しました。

これまで通用していた大手採用サービスや求人媒体からの応募獲得数が、軒並み緩やかな減少傾向を辿ったことは、皆様も肌で感じておられることでしょう。これは単なる景気動向ではなく、労働需給バランスの構造的な悪化が主因であり、ある意味で「致し方ない」現象です。待っていれば回復する類のものではありません。

しかし、ここで注目すべきは、「すべての法人が苦戦しているわけではない」という事実です。

全体が沈む中で、逆に応募数を伸ばし続けている法人様がいらっしゃいます。その違いは何か。それは、「コツコツと先手を打ってきたかどうか」に尽きます。

これまでの採用の本質は「どの媒体に、いくら予算を投じるか」という選択の勝負でした。しかし、昨年からそのルールは完全に変わりました。

「自社のホームページ」「SNS」「Googleマップ(MEO)」

これら自社が保有する資産(オウンドメディア)をどれだけ磨き上げてきたか。これこそが、現在の勝負の分かれ目です。もはや、これらWeb戦略の質が、そのまま「採用できる人材の質」を左右する時代になったと言っても過言ではありません。

ここが整備されていない法人は、どれだけ広告費を積んでも、優秀な人材の目に留まる確率が著しく低くなっています。求職者は、求人票の給与条件だけでなく、その法人の「発信力」や「デジタルの顔」から、組織の風通しや将来性を敏感に察知しているのです。

こうした背景もあり、昨年は私のもとへも、全国から「介護採用におけるDX」「Webマーケティング」「SNS戦略」に関するお問い合わせが急増いたしました。これは、経営者の皆様が危機感を持ち、本質的な構造改革に乗り出した証左であると感じております。

2026年の経営課題①:AIとの共存と「時間」の再定義

2つ目の大きなテーマは、言うまでもなく「AI」です。

AIの進化は、介護業界の景色も大きく変えつつあります。このテクノロジーとどう付き合うか。のんびり構えることもできますが、結論から申し上げれば、「早く着手した者勝ち」の世界です。

AI活用の真価は、単なるツールの導入ではありません。「時間の再定義」です。

事務職や現場のリーダー層が、書類作成や記録業務に忙殺され、残業が常態化している組織と、AIによってそれらを大幅に圧縮し、その分を「ケアの質向上」や「スタッフとの対話」に充てている組織。どちらが働きやすく、人が定着するかは明白です。

また、経営者にとってもAIは最強の壁打ち相手となります。

市場調査やマーケティングリサーチも、かつてない低コストかつ短時間で行えるようになりました。自社の1年後、2年後、3年後の未来図を描く際、AIをフル活用して精度の高い戦略を練る。

「AIに相談しながら次の一手を打つ」というスタイルは、これからの経営者の標準装備となるでしょう。

2026年の経営課題②:「スキマバイト」という試金石

3つ目は、「カイテク」をはじめとする短期アルバイト・スキマバイトサービスの台頭です。

これを単なる「人手不足の穴埋め」と捉えているうちは、その本質を見誤ります。これは、新しい時代の有力な「採用ルート」であり、同時に組織の「受容性」を測るリトマス試験紙でもあります。

「うちは短期の人は向いていない」「管理が難しい」と敬遠される法人様もおられますが、厳しい言い方をすれば、そうした新しい風を取り込めない組織は、総じて他のDXや改革においても後手に回る傾向があります。

まずはやってみる。外部の人材が流動的に出入りする環境をマネジメントできる体制を作る。この「精神的な柔軟性」と「やってみる姿勢」が、2026年の組織力には不可欠です。

「人間対人間」のマネジメントと、リアリティの回帰

ここまでデジタルやAIのお話をしてきましたが、最後にお伝えしたいのは、だからこそ際立つ「人」の重要性です。

特定技能をはじめとする外国人材、スキマバイトによる短期人材、派遣人材など。

かつてないほど、介護現場の「働き手」は多種多様になります。そのような環境下で、組織をまとめ上げる管理者、施設長、そして経営者の力量が、これまで以上に問われることになります。

どれだけAIが発達しようとも、マネジメントの核心は「人間対人間」です。

多様なバックグラウンドを持つスタッフをどう動機づけ、どう教育し、どうチームとして機能させるか。この責任の重みは、技術が進化すればするほど、増していきます。

そして、2026年はこれらの変化が加速度的に進む「変革の年」になります。

AIで動画も写真も、あるいは文章さえも簡単に生成できる時代です。すべてがAIで綺麗に作れるようになればなるほど、求職者や利用者はこう思うはずです。

「で、本当のところはどうなの?」と。

AIが作る綺麗なイメージではなく、泥臭くても温かい「リアルの職場の魅力」。

汗をかいて磨き上げられた現場の真実。

それを誤魔化さずに発信していくことこそが、逆説的ですが、AI時代の最も強力なブランディングになると私は予測しています。

結びに:全国の皆様と共に学ぶ場を

2026年、私はこの予測を念頭に置きながら、全国の皆様とのネットワークをより一層広げていきたいと考えております。

昨年は、京都や関西、関東方面への出張も増え、多くの熱意ある経営者様とお話しする機会に恵まれました。遠方の方でも、Zoom等を活用して、距離の壁を超えたご支援が可能です。「採用」「Web戦略」「AI活用」など、お悩みがあればどうぞ遠慮なくお声がけください。

また、本年は新たな取り組みとして、「オンラインサロン(勉強会)」の立ち上げを年内に予定しております。

日々の研究や最新の事例、成功のノウハウを、一方的な発信ではなく、志を同じくする皆様と共有し、共に学び、共に業界を良くしていくコミュニティを作りたいと考えております。

変化を恐れず、むしろその変化を楽しむくらいの気概を持って。

2026年が皆様にとって素晴らしい一年となりますよう、全力で伴走させていただきます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

代表プロフィール

介護経営総合研究所 代表 五十嵐太郎

名古屋大学経済学部卒業後、株式会社リクルートにてブライダル市場における営業・マーケティング業務に従事。その後、民間介護企業および社会福祉法人において大規模な経営改善プロジェクトを成功に導く。2021年4月、介護経営総合研究所を創業。

主な改善実績

  • 離職率50%削減
  • 採用単価30,000円の実現
  • 人材紹介・人材派遣費用の完全削減
  • 人材紹介会社費用90%削減
  • 利益率4倍向上

これらの実績に基づく実践的なコンサルティングにより、介護事業所の持続可能な経営をサポートしています。