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こんにちは。介護経営総合研究所の五十嵐です。
この記事では、2025年11月に実際に起きた出来事をもとに、インスタグラムの運用と介護・看護の採用についてわかりやすくまとめました。
セキスイホームテクノ佐藤さんとの合同セミナーが大成功
まずは、セキスイホームテクノの佐藤さんとの合同セミナーのお話からです。
一言でいうと、「聞き上手な佐藤さんのおかげで、とても話しやすいセミナーになった」というのが率直な感想です。
聞き上手なファシリテーターがいるだけで場が変わる
佐藤さんは、
- タイミングよく質問してくれる
- 私の話をわかりやすく言い直してくれる
- 参加者が気になりそうなポイントを代わりに聞いてくれる
この「聞き方」が本当に上手で、私自身もとても気持ちよくお話しすることができました。
その結果、セミナー全体が一方通行ではなく“対話形式”になり、参加者の方にとっても理解しやすい時間になったと感じています。
これから増やしたいのは「対話型セミナー」
今回の経験から、改めてこう感じました。
スライドを読み上げるだけのセミナーよりも、「質問 ⇄ 回答」のキャッチボールがある対話型セミナーの方が、はるかに伝わる。
今後は、
- 一問一答形式
- インタビュー形式
- 対談形式
といったスタイルのセミナーを、介護・看護の採用をテーマにしながら、もっと増やしていきたいと考えています。
【12月のお知らせ】セミナー再放送と名古屋での講演情報
12月3日:前回セミナーの「再放送」が決定
セキスイホームテクノさんのご厚意で、前回のセミナーの再放送をしていただけることになりました。
放映日は2025年12月3日を予定しています。
「前回見られなかった」「もう一度内容を確認したい」という方は、
詳しい視聴方法などをお問い合わせ欄からお気軽にお問い合わせください。
12月4日:Caretex 名古屋 2025(吹上ホール)で講演
さらに翌日の12月4日 13:30〜、名古屋市の吹上ホールで開催されるCaretex 名古屋 2025にて、講演させていただきます。
テーマは「AIと採用」です。
AIというと少し難しく感じるかもしれませんが、
- AIを使って採用業務をどうラクにするか
- 介護・看護の現場でAIをどう活かせるのか
- 実際のAIの動きをお見せするデモ
などを交えながら、できるだけやさしくお話しする予定です。
ご興味のある方は、ぜひ会場でお会いできれば嬉しいです。
訪問看護ステーションで応募が急増している理由
次に、私が経営している訪問看護ステーションの採用状況についてです。
ここ最近、看護師さんからの応募が目に見えて増えてきています。
応募ルートはいろいろ、それでも「急増」という実感
今回の応募も、
- ホームページからの応募
- ジョブメドレーからの応募
- Indeedからの応募
と、ルートはさまざまでした。
募集の結果としては、
- 常勤の看護師さん:2名
- 非常勤(パート)の看護師さん:1名
という応募をいただき、最終的には正社員1名の採用を決定しました。
ありがたいことに、皆さん本当に魅力的な方ばかりで、誰をお断りするかを決めるのがとても心苦しい状況でもありました。
「たくさんお金をかける」より「きちんと準備」が大事
今回のポイントは、そこまで多くの広告費をかけていないということです。
それでも、
- ホームページを整えておく
- SNSなどで日頃から情報発信しておく
といった準備をコツコツ続けていると、応募の波はあっても「定期的に応募が来る状態」になりやすいと感じています。
インスタグラムのフォロワー増と採用の関係
ここで、SNS運用のお話です。
特に、インスタグラムのフォロワー数が増えたことと、応募の増加には大きな関係があると感じています。
この春からフォロワーが増え、応募も一気に増えた
私の体感ではありますが、
この春以降、インスタグラムのフォロワーが増えてきたタイミングで、応募数も急に増えた
という変化がはっきりとありました。
もちろん、完全に数字で証明したわけではありませんが、「フォロワー増 → 求職者の安心感アップ → 応募増」という流れは、無視できないレベルになってきています。
なぜSNSが介護採用に効くのか
介護・看護の仕事を探している人は、求人票だけではなく、
- どんな雰囲気の職場なのか
- どんなスタッフが働いているのか
- 利用者さんにどんな接し方をしているのか
といった「現場の空気」を知りたいと思っています。
インスタグラムをはじめとしたSNSは、
- 写真や動画で雰囲気を直感的に伝えられる
- ストーリーズや投稿で日常の様子も見せられる
- フォロワーという“ゆるいファン”を増やせる
という意味で、介護・看護の採用と非常に相性が良いツールです。
「この事業所、なんかいい雰囲気だな」「この人たちと働いてみたいな」と感じてもらえることで、応募につながっているのだと思います。
ホームページを変えたら応募が増えた法人の事例
次は、弊社がホームページ制作を担当した法人様の事例です。
ナーシングホームを複数運営し、居宅介護支援・訪問介護なども行っている法人様から、
「新しい施設を立ち上げるので、それに合わせてホームページを作りたい」
というご相談をいただきました。
夏前にHPをリニューアル → 応募が「月27件」に
夏前に新しいホームページを納品し、その後の採用状況を伺ったところ、
- 以前より明らかに応募が増えている
- ある月は、月の途中からスタートしたにもかかわらず27件の応募があった
- 特に「自社サイトからの応募」と「電話での問い合わせ」が増えている
という、とても嬉しいご報告をいただきました。
担当の方からも、
「これはホームページの効果を感じざるを得ませんね」
というお言葉をいただき、制作側としても大変励みになりました。
採用を意識したホームページのポイント
このホームページでは、特に次の点を意識しました。
- プロの撮影で写真の質を高める
- 働くスタッフの表情がしっかり見える写真を使う
- 求職者が不安に感じやすい点を、事前に丁寧に説明する構成
- スマホで見ても読みやすく、応募ボタンがわかりやすいデザイン
しっかり作り込んだホームページは、「24時間働いてくれる採用担当者」のような存在になります。
介護・看護業界でも、ホームページの質が採用力にそのまま反映されると感じています。
退職理由の「悪口・誹謗中傷」をどう減らすか
最近、求職者の方からこんなお話を聞きました。
「職場での悪口や誹謗中傷がつらくて、退職しました。」
仕事内容や給料が理由ではなく、人間関係、とくに陰口や誹謗中傷が原因で辞めてしまったケースです。
これは決して珍しい話ではなく、どの職場でも起こりうる問題です。
行動ルールとして「悪口NG」を明文化する
改めて大事だと感じたのは、次の3つです。
- 「悪口・誹謗中傷はNG」というルールを会社としてはっきり決める
- できれば行動指針や就業規則にも、禁止事項として明文化する
- 管理者・リーダーが率先して悪口を言わない姿勢を見せる
どれだけ採用がうまくいっても、
職場の雰囲気が悪ければ人は定着しません。
「採用」と同じくらい「定着」「働きやすさ」を大事にしていく必要があると、改めて感じさせられた出来事でした。
年末年始のカイテク求人は“早めのスタート”がカギ
もう一つ、カイテク求人を出すタイミングについてのお話です。
年末年始は、
- 人が足りなくなりやすい
- 他社も一斉に求人を出しやすい
という、いわば「募集がかぶりやすい時期」です。
そのため、
年末ギリギリに求人を出すのではなく、少し早めに募集をスタートすることが大切
だと、さまざまな事業所のお話を聞く中で感じています。
「人がいないから急いで募集する」という流れから、「早めに準備して、余裕を持って採用する」という流れに変えていくことが、介護・看護の採用を安定させるポイントです。
【2025年11月時点】インスタグラムはフィード投稿が再注目
ここで、少しだけインスタグラムの最新トレンドについて触れておきます。
2025年11月時点では、
「リールが強い」と言われつつも、実はフィード投稿が再び注目されている
という状況になっています。
アルゴリズムは変わる。今はフィード投稿もチャンス
SNSのアルゴリズムは、時期によって変わります。
最近は、介護・看護業界の周辺でも、
- フィード投稿の伸びがよくなっている
- フィードがきっかけでフォローされるケースが増えている
といった声が聞かれます。
そのため、現時点では、
- リール:職場の雰囲気や動きを見せる動画
- フィード:伝えたいことをじっくり読んでもらう投稿(保存されやすい)
という役割分担を意識しながら、両方をバランスよく使うインスタ運用をおすすめしています。
まとめ:採用は「情報発信」と「職場づくり」の両輪
ここまで、2025年11月前後に起きた出来事をもとに、
- セキスイホームテクノ佐藤さんとの対話型セミナーの成功
- 12月3日のセミナー再放送と、12月4日のCaretex 名古屋 2025での講演予定
- 訪問看護ステーションで応募が急増していること
- インスタグラムのフォロワー増と応募増の関係
- ホームページを整えたことで月27件の応募があった法人の事例
- 退職理由としての「悪口・誹謗中傷」の重さと、その対策
- 年末年始の採用は早めの求人スタートが重要なこと
- インスタグラムでフィード投稿が再び注目されていること
などをお伝えしてきました。
これらは一見バラバラな話に見えますが、根っこにあるのはたった2つです。
- 「きちんと伝える」(SNS・ホームページ・セミナーなど情報発信)
- 「安心して働ける職場をつくる」(悪口NGのルールづくり・人間関係の改善)
SNS運用(インスタグラム)で「外に向けて伝える」ことと、
職場づくりで「中の人が安心して働けるようにする」こと。
この両輪がそろってはじめて、介護・看護の採用は安定して回り始めると実感しています。
今後も、現場で起きたリアルな事例や数字をもとに、介護・看護の採用やSNS運用に役立つ情報を発信していきます。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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お問い合わせ: https://kaigo-keiei-labo.jp/contact/
代表プロフィール
介護経営総合研究所 代表 五十嵐太郎
名古屋大学経済学部卒業後、株式会社リクルートにてブライダル市場における営業・マーケティング業務に従事。その後、民間介護企業および社会福祉法人において大規模な経営改善プロジェクトを成功に導く。2021年4月、介護経営総合研究所を創業。
主な改善実績
- 離職率50%削減
- 採用単価30,000円の実現
- 人材紹介・人材派遣費用の完全削減
- 人材紹介会社費用90%削減
- 利益率4倍向上
これらの実績に基づく実践的なコンサルティングにより、介護事業所の持続可能な経営をサポートしています。






