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2025.03.05
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2025年3月 介護採用最新ニュース

介護業界の採用担当者の皆様、こんにちは。2025年3月の採用市場の最新動向をお届けします。4月からの大きな変化や求人媒体の状況、効果的な応募者対応など、現場で役立つ情報をまとめました。

4月以降のIndeedクロール停止の影響

4月からIndeedでのクロールがストップするという重要な変更が予定されています。これにより、大手求人サイトの情報がIndeedに自動的に掲載されなくなる事が予想されます。

この変更は介護業界の求人にどのような影響をもたらすのでしょうか。求人数の減少が予想されるため、各施設にとっては自社直接掲載のチャンスかもしれません。

特に介護業界では人材不足が深刻な問題となっているため、この変更による影響を注視し、迅速に対応策を講じることが重要です。既存の採用チャネルの見直しや、SNSを活用した採用活動の強化など、多角的なアプローチが求められています。

Indeed広告費の増加とクリック単価の上昇

2月にはIndeed全体の広告費が増加し、それに伴い全体的にはクリック単価も上昇しました。これは市場予測通りの動きでしたが、適切な対策を講じていれば、クリック単価の上昇を抑えることが可能です。

効果的な対策としては、ターゲットを絞った求人広告の出稿や、キーワード設定の最適化などが挙げられます。また、魅力的な求人タイトルやコンテンツの作成も重要です。クリック単価の上昇は避けられない傾向ですが、費用対効果を高める工夫を続けることで、採用コストの効率化を図ることができます。

求人ボックスの新たな展開

求人ボックスが俳優の役所広司さんを起用した広告展開を行っています。さらに注目すべきは、若年層に人気のTikTokでも広告配信を開始したことです。

プロモーションの強化により、幅広い年齢層へのリーチが期待できます。実際に、一部のクライアントでは久しぶりに求人ボックスのトライアルを予定しているという動きも見られます。SNSの特性を活かしたプロモーションは、従来の求人サイトだけでは届かなかった潜在的な人材へのアプローチとして効果が期待されます。

応募者対応のベストプラクティス

応募対応については、メールやSNSでのやり取りが増えている現代でも、電話での対応がベストという調査結果が出ています。特に興味深いのは、一度連絡が途絶えた応募者に対して、1か月程度期間を空けてから再度電話連絡すると、採用プロセスが進展するケースがあるという点です。

人材不足が続く介護業界では、このような「眠っている応募者」の掘り起こしが重要になっています。定期的なフォローアップや、応募者データベースの活用など、継続的な関係構築を意識した採用活動が求められています。

人材紹介会社の動向と課題

人材紹介会社の動向にも注目が集まっています。あるクライアントより「某人材紹介会社から紹介&採用後、1年経過してから突然職員に電話がかかってきた」という報告がありました。このような対応は道徳やモラルの観点から問題視されるべきことであり、一方で人材紹介業界の経営状況の厳しさを反映している可能性があります。

また、「人材紹介会社から紹介される人材の質が下がった。どこか人任せの人が多い」というクライアントの声も聞かれます。この状況は、介護業界全体の傾向とも言えるでしょう。
人材の質の確保と、採用後の育成・定着が今後ますます重要になっていくと考えられます。

まとめ

2025年3月の介護採用市場は、大きな変化の時期を迎えています。Indeedのクロール停止という構造的な変化に対応しながら、効果的な広告運用や応募者対応、SNSを活用した新たな採用チャネルの開拓など、多角的なアプローチが求められています。

介護業界の人材確保は社会的にも重要な課題です。最新の市場動向を把握し、効果的な採用戦略を展開することで、質の高い人材の確保につなげていきましょう。

当社では引き続き、介護業界の採用動向を注視し、有益な情報を提供してまいります。SNSを活用した採用戦略や効果的な求人広告の出稿方法など、お気軽にご相談ください。

介護経営総合研究所 代表 五十嵐太郎
名古屋大学経済学部を卒業後、株式会社リクルートにて通信事業、ブライダル事業、マーケティングに従事。
その後、民間介護会社、社会福祉法人にて大規模な経営改善を実現。2021年4月介護経営総合研究所を創業。
改善実績:採用コスト2,000万円削減、離職率5割削減、採用単価3万円で200人採用、人材紹介・人材派遣0
人材紹介会社費用の9割減、東京にて施設開設時に160人採用、利益率4倍、薬剤師応募を1時間で獲得、他多数。