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2024.10.18
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介護事業者必読!介護職採用強化ブログVOL.40 採用強化に向けて本質的に必要なこととは?

昨今の人材不足が叫ばれる中、多くの企業が採用活動に苦心しています。特に介護業界では、慢性的な人材不足が深刻な問題となっています。そんな中、様々な採用サービスや成功事例が紹介されていますが、それらを単に模倣するだけでは真の採用強化には繋がりません。では、採用を本質的に強化するために必要なことは何でしょうか。

本質的な強みの重要性

採用活動を成功させるためには、応募者に「ここで働きたい」と心から思ってもらえる価値、つまり本質的な強みが必要です。これは単なる給与や福利厚生だけではありません。企業理念、職場環境、キャリア成長の機会など、総合的な魅力が求められます。

本質的な強みは、企業の独自性や価値観を反映したものであるべきです。それは、単に業界の標準を満たすだけでなく、他社との差別化を図り、潜在的な応募者の心に響くものでなければなりません。この強みは、日々の業務や組織の在り方に深く根ざしているもので、表面的な取り組みだけでは生まれません。

強みの創造と継続的な改善

もし現時点で際立った強みがないと感じるなら、それを創り出す努力が必要です。そして、一度作り上げた強みも、そこで満足せず継続的に磨き上げていくことが重要です。

強みの創造は、組織の理念や目標を深く掘り下げ、それを具現化する過程から始まります。従業員の意見を積極的に取り入れ、組織全体で価値を共創していくアプローチも効果的です。また、業界のトレンドや社会のニーズを常に注視し、自社の強みをアップデートし続けることが求められます。

他業界からのアイデア導入

採用活動の改善アイデアに行き詰まったら、他の業界の取り組みを参考にするのも有効です。異なる視点からのアプローチは、思いもよらない革新をもたらす可能性があります。

他業界の成功事例を研究し、その本質を理解することで、自社の状況に適したアイデアを見出すことができます。例えば、顧客サービスの優れた業界から学ぶことで、応募者対応の質を向上させたり、イノベーティブな企業の組織文化から着想を得て、より魅力的な職場環境を創出したりすることができるでしょう。

採用強化は企業文化の醸成から

採用活動の強化は、単に人材を集めることだけを目的とするのではなく、企業文化の醸成と密接に関連しています。「働きがいのある職場」「成長できる環境」「社会に貢献できる仕事」といった要素を、日々の業務の中で実現していくことが、結果として強い採用力に繋がります。

企業文化は、トップダウンの方針だけでなく、従業員一人ひとりの行動や態度によって形成されます。そのため、全従業員が企業理念や価値観を深く理解し、日々の業務の中でそれを体現していくことが重要です。このような文化が根付いた組織は、自然と外部に対して魅力を発信し、質の高い人材を引き付けることができます。

データ活用による継続的な改善

採用活動の強化には、継続的な分析と改善が欠かせません。応募者の動向、面接の結果、入社後の定着率など、様々なデータを収集・分析することで、自社の採用活動の強みと弱みを客観的に把握することができます。

データ分析により、採用プロセスの各段階での課題を特定し、効果的な改善策を講じることが可能になります。例えば、応募者の傾向分析から、より効果的な求人広告の作成や、適切な採用チャネルの選択が可能になります。また、入社後の社員のパフォーマンスデータを分析することで、より精度の高い人材選考基準を設定することもできるでしょう。

まとめ:本質的な採用強化への道

採用活動の強化は、一朝一夕には実現できません。しかし、自社の本質的な強みを見極め、それを継続的に磨き上げていくことで、確実に採用力を高めることができます。他業界の知見も積極的に取り入れながら、自社ならではの価値を創造し、それを効果的に伝えていくことが重要です。

さらに、採用活動を単なる人材確保の手段としてではなく、企業文化の強化や事業成長の機会として捉え直すことで、より深みのある採用戦略を構築することができるでしょう。

介護業界において、質の高い人材の確保は事業の成否を左右する重要な要素です。本質的な採用強化に取り組むことで、単に人数を確保するだけでなく、組織の成長と発展を支える真の人材を獲得することができるのです。この過程は、単に採用部門だけの責任ではなく、経営陣から現場の従業員まで、組織全体で取り組むべき重要な経営課題として認識されるべきです。

長期的な視点を持ち、組織の本質的な魅力を高める努力を続けることで、持続可能な採用力を獲得し、競争力のある組織を築くことができるのです。

介護経営総合研究所 代表 五十嵐太郎
名古屋大学経済学部を卒業後、株式会社リクルートにて通信事業、ブライダル事業、マーケティングに従事。
その後、民間介護会社、社会福祉法人にて大規模な経営改善を実現。2021年4月介護経営総合研究所を創業。
改善実績:採用コスト2,000万円削減、離職率5割削減、採用単価3万円で200人採用、人材紹介・人材派遣0
人材紹介会社費用の9割減、東京にて施設開設時に160人採用、利益率4倍、薬剤師応募を1時間で獲得、他多数。