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2024.09.02
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介護事業者必読!介護経営強化ブログVOL.41 目標は行って当たり前、行かなくて当たり前 – 効果的な目標設定の重要性

はじめに

ビジネスの世界で成功を収めるためには、適切な目標設定が欠かせません。私がリクルート時代に上司から教わった金言、「目標は行って当たり前、行かなくて当たり前」という言葉には、目標設定の本質が凝縮されています。この深遠な言葉の意味を紐解きながら、効果的な目標設定の重要性について考えてみましょう。

リクルート時代の経験

私がリクルートに在籍していた頃、営業職として毎月目標に追われる日々を送っていました。営業マンにとって、目標達成は当然のことであり、与えられた数字は必ず達成すべき指標でした。しかし、その目標は決して簡単に手が届くものではありませんでした。

ストレッチゴールの意義

リクルートでは、常に自分の限界を超えるような「ストレッチゴール」が設定されていました。これは単なる数字合わせではなく、個人とチームの成長を促す重要な戦略でした。簡単に達成できる目標では、真の成長は望めません。適度な困難さを伴う目標こそが、私たちを進化させる原動力となるのです。

100%達成の美学

目標達成率100%は、ある意味で完璧な目標設定を意味します。自ら最大限ストレッチした目標を掲げ、それをぎりぎり達成することは、自己の限界を正確に把握し、それを超える努力をしたことの証明です。一方で、120%の達成率は、目標設定が甘かったことを示唆しています。過度に控えめな目標設定は、潜在能力を最大限に引き出す機会を逃してしまう可能性があります。

適切な目標設定の重要性

皆さまの施設や組織における目標は、適切に設定されているでしょうか?目標設定の適切さは、事業の成否を左右する重要な要素です。以下に、効果的な目標設定のためのポイントをいくつか挙げてみましょう。

1. 具体性: 目標は具体的で明確であるべきです。抽象的な目標では、達成度の測定が困難になります。

2. 測定可能性: 目標は数値化できるものが望ましいです。これにより、進捗状況を客観的に評価できます。

3. 達成可能性: 挑戦的でありながらも、現実的に達成可能な目標を設定しましょう。

4. 関連性: 組織の全体的な目標や戦略と整合性のとれた目標を設定することが重要です。

5. 期限: 明確な期限を設定することで、緊急性と集中力が生まれます。

目標設定のプロセス

効果的な目標設定のためには、以下のようなプロセスを踏むことをおすすめします:

1. 現状分析: 現在の状況を正確に把握することから始めます。

2. ビジョンの明確化: 組織や個人が目指す大きな方向性を定めます。

3. 長期目標の設定: ビジョンを実現するための長期的な目標を設定します。

4. 短期目標の設定: 長期目標を達成するための短期的なステップを設定します。

5. 定期的な見直し: 目標の進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて調整します。

目標達成のための戦略

目標を設定したら、次はそれを達成するための戦略を立てることが重要です。以下に、効果的な戦略のポイントをいくつか挙げてみましょう。

1. 行動計画の策定: 目標達成のための具体的な行動計画を立てます。

2. リソースの配分: 目標達成に必要なリソース(人材、資金、時間など)を適切に配分します。

3. 進捗管理: 定期的に進捗状況をチェックし、必要に応じて軌道修正を行います。

4. チームワークの強化: 目標達成のためには、チーム全体の協力が不可欠です。

5. モチベーション維持: 長期的な目標達成のためには、チームのモチベーションを維持することが重要です。

目標設定の落とし穴

効果的な目標設定を行う上で、以下のような落とし穴に注意する必要があります:

1. 過度に控えめな目標: 簡単に達成できる目標は、成長の機会を逃してしまいます。

2. 非現実的な目標: 達成不可能な目標は、モチベーションの低下を招く恐れがあります。

3. 数値偏重: 数値目標に偏りすぎると、質的な側面が無視される可能性があります。

4. 短期的視点: 短期的な成果にとらわれすぎると、長期的な成長を阻害する可能性があります。

5. 柔軟性の欠如: 環境変化に応じて目標を調整する柔軟性が必要です。

まとめ

「目標は行って当たり前、行かなくて当たり前」という言葉は、目標設定の本質を見事に捉えています。適切に設定された目標は、個人と組織の成長を促進し、ビジネスの成功につながります。しかし、その設定には深い洞察と戦略的思考が必要です。

皆さまの組織では、どのような目標設定を行っていますか?今一度、目標設定のプロセスを見直し、より効果的な目標管理を実践することで、さらなる成長と成功への道が開かれるでしょう。目標設定は、単なる数字合わせではなく、組織の未来を形作る重要な戦略的ツールなのです。

 

介護経営総合研究所 代表 五十嵐太郎
名古屋大学経済学部を卒業後、株式会社リクルートにて通信事業、ブライダル事業、マーケティングに従事。
その後、民間介護会社、社会福祉法人にて大規模な経営改善を実現。2021年4月介護経営総合研究所を創業。
改善実績:採用コスト2,000万円削減、離職率5割削減、採用単価3万円で200人採用、人材紹介・人材派遣0
人材紹介会社費用の9割減、東京にて施設開設時に160人採用、利益率4倍、薬剤師応募を1時間で獲得、他多数。