はじめに

採用活動において、Indeedは欠かせない存在となっています。求職者の最大7割にリーチできる魅力的なプラットフォームとして、多くの企業が活用しています。しかし、最近ではクリック単価の上昇が話題となっており、特に介護や看護などの専門職採用において注意が必要です。本記事では、Indeedの最新動向と効果的な活用法について詳しく解説します。

1. Indeedの進化：IndeedPlusの登場

Indeedは常に進化を続けており、最近ではIndeedPlusという新しいサービスを展開しています。IndeedPlusは、より高度な機能を提供し、採用活動をさらに効率化することを目指しています。

主な特徴：
– AIを活用した候補者マッチング
– 詳細な応募者分析レポート

これらの新機能により、企業はより戦略的な採用活動を行うことが可能になりました。

2. クリック単価の上昇：原因と影響

近年、Indeedのクリック単価が上昇傾向にあります。特に介護や看護などの専門職採用において、その傾向が顕著に見られます。

上昇の主な原因：
– 人材不足が深刻な業界での競争激化
– AIによる最適化アルゴリズムの影響

実際の事例として、ある求人では1クリックあたりの単価が1,500円から2,500円にまで跳ね上がったケースも報告されています。これは、AIが過度にクリックを獲得しようとする弊害の一つと考えられます。

3. 予算管理の重要性

クリック単価の上昇に伴い、適切な予算管理がより重要になっています。ある法人では、月間70万円近くの予算を投入したにもかかわらず、わずか3〜5件程度のクリックしか獲得できなかったという事例があります。

予算管理のポイント：
– 段階的な予算増加：一気に予算を上げるのではなく、徐々に増やしていく
– パフォーマンスの定期的な確認：クリック数や応募数を常にモニタリング

4. AIの特徴を理解した運用

Indeedの最適化アルゴリズムはAIを活用していますが、AIは万能ではありません。その特徴を理解し、適切に活用することが重要です。

AIの特徴：
– データに基づく最適化：過去のデータを元に最適化を行う
– 急激な変化への対応：環境の急激な変化には即座に対応できない場合がある
– バイアスの可能性：データの偏りによって、意図しない結果を招く可能性がある

これらの特徴を踏まえ、人間の判断を交えながら運用することが求められます。

5. 大手企業と中小企業での違い

Indeedの活用方法は、企業の規模によって異なる傾向があります。

大手企業の特徴：
– 豊富な求人：求人数が多く、クリック単価を抑える事が可能
– ブランド力：求職者の関心を集めやすい
– 専門チームの存在：データ分析や最適化を専門的に行える

中小企業の特徴：
– 限られた予算：効率的な運用がより重要
– ニッチな求人：特定の専門性を持つ人材の採用に強み
– フレキシブルな対応：状況に応じて迅速に戦略を変更できる

それぞれの特徴を活かした戦略立案が求められます。

6. 効果的なIndeed活用のためのヒント

1. キーワード最適化：
– 求職者が使用しそうな検索キーワードを研究し、求人タイトルや本文に適切に配置する
– 地域名や職種名を具体的に記載し、ターゲットを絞り込む

2. 求人内容の充実：
– 仕事内容、必要スキル、福利厚生などを詳細に記載する
– 企業の魅力や特徴を明確に伝える

3. 応募のハードルを下げる：
– 簡単な応募プロセスを設計する
– 必要最小限の情報のみを求める

4. A/Bテストの実施：
– 異なる求人タイトルや内容でテストを行い、効果的なものを見極める

5. モバイル最適化：
– スマートフォンからの閲覧・応募が多いため、モバイルフレンドリーな設計を心がける

6. 定期的な更新：
– 求人情報を定期的に更新し、常に新鮮さを保つ

7. 他の採用チャネルとの併用：
– Indeedだけでなく、自社サイトや他の求人サイトも活用し、リスク分散を図る

まとめ

Indeedは依然として採用市場の主役であり、その重要性は今後も変わらないでしょう。しかし、クリック単価の上昇や運用の複雑化といった課題も存在します。これらの課題に対応するためには、AIの特徴を理解しつつ、キャンペーンや単価設定を適切に行い、採用全体のバランスを考慮することが重要です。

大手企業と中小企業では、それぞれの特徴に応じたアプローチが必要となります。効果的な活用のためには、継続的な分析と改善が欠かせません。

採用活動でお悩みの方は、専門家のアドバイスを受けることも検討してみてはいかがでしょうか。弊社では、企業規模や業界に応じた最適な採用戦略のコンサルティングを行っています。Indeedの効果的な活用方法から、総合的な採用計画の立案まで、幅広くサポートいたします。

お気軽にお問い合わせください。一緒に、より効果的な採用活動を実現しましょう。

 

介護経営総合研究所　代表　五十嵐太郎
名古屋大学経済学部を卒業後、株式会社リクルートにて通信事業、ブライダル事業、マーケティングに従事。
その後、民間介護会社、社会福祉法人にて大規模な経営改善を実現。2021年4月介護経営総合研究所を創業。
改善実績：採用コスト2,000万円削減、離職率5割削減、採用単価3万円で200人採用、人材紹介・人材派遣0
人材紹介会社費用の9割減、東京にて施設開設時に160人採用、利益率4倍、薬剤師応募を1時間で獲得、他多数。