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事例紹介

2024.08.25
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介護業界における採用事例:ホームページの質は人材の質であり経営の質である

1. はじめに:ホームページが示す企業の本質

介護業界において、人材確保は経営の要です。その中で、企業のホームページは単なる情報発信ツールではなく、企業の姿勢や質を直接反映する鏡となっています。本コラムでは、ホームページのリニューアルによって採用活動に大きな成果をもたらした事例を紹介し、介護業界における効果的な採用戦略について考察します。

2. 事例紹介:ホームページリニューアルの成功

2024年2月、ある介護施設運営会社がホームページのリニューアルを実施しました。このリニューアルは単なるデザイン変更にとどまらず、採用戦略の一環として綿密に計画されたものでした。その結果、ホームページからの直接応募が大幅に増加し、質の高い人材の獲得にも成功しています。

3. リニューアルの主要ポイント

3.1 プロフェッショナルな写真撮影

リニューアルの核となったのは、プロのカメラマンによる施設ごとの写真撮影です。これにより、各施設の明るい雰囲気や働きやすさを視覚的に訴求することに成功しました。職員の笑顔や、清潔で整理された施設内部の写真は、求職者に対して強い印象を与え、「ここで働きたい」という気持ちを喚起しています。

3.2 施設ごとの情報発信機能

各施設がそれぞれのお知らせを発信できる機能を新たに設置しました。これにより、求職者は興味のある施設の最新情報をリアルタイムで確認できるようになりました。イベントの告知や日々の活動報告など、生き生きとした施設の様子が伝わることで、応募への心理的なハードルが下がりました。

3.3 詳細な求人情報の掲載

約100の募集要項を、それぞれ写真付きで鮮やかに掲載しました。職種ごとの詳細な業務内容、必要なスキル、キャリアパスなどを明確に示すことで、求職者が自身のキャリアプランと照らし合わせやすくなりました。また、写真によって実際の職場環境や雰囲気が伝わり、ミスマッチを減らす効果も期待できます。

 4. リニューアルの成果

ホームページリニューアル後、目覚ましい成果が現れました:

– 毎月数件の直接応募を獲得(介護職、看護職)
– 非常に優秀な人材からの応募増加
– 新卒看護師からの応募を直接獲得

これらの成果は、ホームページの質が直接的に採用の質と量に影響することを如実に示しています。特に、優秀な人材や新卒からの応募が増えたことは、企業イメージの向上にもつながる重要な指標といえるでしょう。

5. 自社サイト投資の重要性

多くの介護事業者は、人材紹介会社に年間200万円以上の費用を支払っています。しかし、この事例が示すように、そのコストを自社サイトに投資することで、より大きな効果を得られる可能性があります。自社サイトへの投資は、以下の点で優れています:

1. 長期的な資産となる
2. 24時間365日、企業の魅力を発信し続ける
3. 採用以外の面(利用者獲得、企業ブランディングなど)でも効果を発揮する

特に介護業界では、人材確保が事業の成否を左右する重要な要素です。効果的なホームページは、優秀な人材を引き付け、企業の成長を加速させる強力なツールとなります。

 6. 質の高いサイト制作会社選びのポイント

ホームページの質を高めるには、制作を依頼する会社選びが重要です。特に介護業界に特化した実績のある制作会社を選ぶことで、以下のメリットが期待できます:

1. 業界特有のニーズや課題を理解したデザイン・構成
2. 求職者の心理を踏まえた効果的な情報提示
3. 介護施設特有の雰囲気を適切に伝える写真撮影技術
4. 法令遵守や個人情報保護に配慮したサイト設計

質の高いサイトは、単に見た目が良いだけでなく、ユーザビリティや情報の適切な構造化、SEO対策なども考慮されています。これらの要素が総合的に機能することで、真に効果的な採用ツールとなるのです。

7. まとめ:ホームページは採用戦略の要

本事例が示すように、ホームページの質は人材の質を左右し、ひいては経営の質にまで影響を及ぼします。介護業界において、質の高い人材の確保は永続的な課題です。その解決策として、自社サイトへの投資は極めて有効な戦略といえるでしょう。

ホームページは単なる情報掲載の場ではありません。それは、貴社の理念、文化、そして未来の同僚たちへのメッセージボードです。質の高いホームページ作りに投資することは、すなわち質の高い組織作りへの投資なのです。

介護業界の経営者の皆様、自社のホームページを今一度見直してみてはいかがでしょうか。それは、貴社の未来を変える大きな一歩となるかもしれません。

 

介護経営総合研究所 代表 五十嵐太郎
名古屋大学経済学部を卒業後、株式会社リクルートにて通信事業、ブライダル事業、マーケティングに従事。
その後、民間介護会社、社会福祉法人にて大規模な経営改善を実現。2021年4月介護経営総合研究所を創業。
改善実績:採用コスト2,000万円削減、離職率5割削減、採用単価3万円で200人採用、人材紹介・人材派遣0
人材紹介会社費用の9割減、東京にて施設開設時に160人採用、利益率4倍、薬剤師応募を1時間で獲得、他多数。