case study
事例紹介

2023.11.21
介護事業
 
介護施設
 
News
 
施設運営
 

介護事業者必読!介護経営強化ブログVOL.30 介護事業は「心理学的経営」の時代へ

1. 現代介護業界の新たな挑戦:心理学的経営

介護業界は、高齢化社会の進展に伴い、絶えず変化する分野です。私が以前から注目しているのが「心理学的経営」です。この手法は従業員の心理を理解し、それを経営に活かすことで、モチベーションの向上や生産性の向上を図ることができます。従業員一人ひとりが抱える悩みや期待を理解し、それに応じたサポートを提供することが、組織全体のパフォーマンス向上につながります。

2. 私の体験談:大手企業での心理学的経営の実践

私が新卒で入社した企業は、日本で最初に心理学を用いた経営をスタートした会社でした。私は当初、心理学的経営に対して強い違和感を持っていました。「誰が会社の言う通りにうごくもんか」と。しかし、入社2年目には自ら最前線で全国のライバルと鎬を削る事となり、心理学的経営のど真ん中で踊っていたのです。その日々は厳しくもあり楽しくもあり…当時の仲間は生涯の掛け替えのない友人となりました。

3. 心理学的経営の必要性と効果

心理学的経営は、従業員の心理を理解し、それを経営に活かすことです。これにより、従業員の満足度が向上し、組織全体の生産性が高まります。特に、感情労働が多い介護業界では、従業員のストレスや疲労を適切に管理し、ポジティブな職場環境を作ることが重要です。心理学的経営は、従業員の幸福感を高め、組織に対するロイヤルティを育むのに役立ちます。

4. 株式会社リクルートの事例:心理学的経営の成功

私が在籍していた会社は株式会社リクルートです。この会社は創業者の江副さんが元大手企業人事部長の大沢さんという方と「心理学を用いた経営しよう」という志の元でスタートしました。その結果、現在におけるリクルートグループトータル売上は5兆5,000億となりました。

5. 介護事業における心理学的経営の実装

介護事業は、人の心を動かすサービスが核となるため、心理学的経営は特に重要です。従業員が心理的に支えられることで、高いサービス品質を維持し、顧客満足度の向上に寄与します。また、従業員のメンタルヘルスを保つことは、高い離職率に悩む介護業界において、重要な課題の一つです。

6. 終身雇用の終焉と心理学的経営の重要性

終身雇用制度の崩壊に伴い、従業員のキャリアに対する不安が高まっています。心理学的経営は、これらの不安を軽減し、従業員が長期にわたって組織に貢献する意欲を持続させる手段となります。従業員が安心して働ける環境を提供することは、企業の競争力を高めるためにも不可欠です。

7. 介護事業経営者への提言:心理学的経営へのシフト

介護事業経営者の皆様には、心理学的経営を学び、実践することを強く推奨します。これは従業員だけでなく、組織全体の成長に貢献する重要なステップです。心理学的経営を取り入れることで、従業員の満足度が高まり、顧客サービスの質が向上し、結果として事業の成功につながります。


このコラムは、心理学的経営の重要性とその実践方法に焦点を当てています。介護事業において人材は最大の資源であり、心理学的経営はその資源を最大限に活用する方法論として有効です。従業員の心理を理解し、それに基づいた経営を行うことで、高い生産性と満足度を実現することが可能です。

こちらからご意見をお聞かせください

介護経営総合研究所 代表 五十嵐太郎
名古屋大学経済学部を卒業後、株式会社リクルートにて通信事業、ブライダル事業、マーケティングに従事。
その後、民間介護会社、社会福祉法人にて大規模な経営改善を実現。2021年4月介護経営総合研究所を創業。
改善実績:採用コスト2,000万円削減、離職率5割削減、採用単価3万円で200人採用、人材紹介・人材派遣0
人材紹介会社費用の9割減、利益率4倍他多数。