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2023.10.29
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介護事業者必読!介護経営強化ブログVOL.25 友人からの相談・会議で炎上した特養の現状について

1. 友人からの相談とは

最近、友人からある相談を受けました。それは、東京の特養(特別養護老人ホーム)の経営に関するものでした。彼の話によると、その特養は経営が困難になっており、多くの課題が積み重なっているとのことでした。


2. 特養の現状

  • 社員が離職: 一つの大きな問題として、社員の離職が挙げられます。経験豊富なスタッフが去ってしまうことで、サービスの質が低下してしまう恐れがあります。フロアーやユニット全体が閉鎖になるリスクも否定出来ません。
  • 採用は困難: 新しいスタッフの採用も難しく、現場は疲弊しています。これが離職率の上昇を招いている可能性が考えられます。
  • 稼働率の低迷: 結果として稼働率が低下していることは、施設の収益にも影響を及ぼしています。
  • 収支の低迷: 上記の問題が結果として収支の低迷を招いていると考えられます。

これらの問題が連鎖的に影響を及ぼし、悪循環に陥っているのではないでしょうか。


3. 会議での炎上

友人が参加した会議では、上記の問題点を解決するための具体的な策が議論されるはずが、逆に管理者に対して「やる気がない」「行動力がない」といった非生産的な批判が飛び交っていた模様です。これは、問題の本質を見失い、一時的な感情に流されてしまうことの危険性を示しています。


4. 本部の責任

この特養の本部は関東にはなく、地域の特性やニーズを十分に理解していない可能性があります。そのため、一律の方針や経営方針が適用されてしまい、地域の実情と合わない結果となってしまうのです。


5. 改善策の提案

経営の課題は、非難や後出しの意見ではなく、事前にしっかりと手を打つことが求められます。具体的な改善策としては、以下のようなものが考えられます。

  • 経営・事務局の全面的な支援: 予算の確保やサポート人材の派遣など、本部からのサポートが必要です。そもそも有効な打ち手が分からない場合は、実績のあるコンサルタント・専門家に相談する必要があります。誤った対策を取ると、無駄な時間とお金を浪費する事になります。正しい方向に正しい対策を取る事のみが成功への道筋です。
  • 地域の実情に合わせた経営方針の見直し: 地域ごとの特性やニーズをしっかりと把握し、それに合わせた経営方針を策定することが求められます。近隣の特養の管理者へ挨拶を行ないつつ、お互いに情報共有するなどの行動は非常に有効です。

6. まとめ

東京の特養の経営状況の改善は、経営幹部や理事長の意識や取り組み方次第で改善させる事は可能です。問題の本質をしっかりと捉え、具体的な改善策を幅広く講じることが重要です。


7. お悩み相談の受付

施設経営に関するお悩みや疑問、相談はいつでも受け付けております。どんな小さなことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。
私たちは組織の持続的な成長と変革をサポートしています。一緒に組織の未来を築いていきましょう。

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介護経営総合研究所 代表 五十嵐太郎
名古屋大学経済学部を卒業後、株式会社リクルートにて通信事業、ブライダル事業、マーケティングに従事。
その後、民間介護会社、社会福祉法人にて大規模な経営改善を実現。2021年4月介護経営総合研究所を創業。

改善実績:採用コストを1年で2,000万円削減、離職率5割削減、採用単価3万円で200人採用、人材紹介・人材派遣・外国人雇用0
人材紹介会社費用の9割減、利益率4倍他多数。